はじめに
Step1
以前のシステム
画像は、以前組み立てたアクアポニックスのシステムです。(システムと呼べるほどではないですが・・・)
一応、「Raspberry Pi」というマイコンも組み込み水温や照度を自動計測するようにしていました。
そのシステムなのですが、以下のような問題を抱えていました。
・水槽が小さいため、夏場の水温上昇が激しく生物が息絶えてしまう。
・逆に冬場は水温低下が激しい。
・地中に水槽を埋めたため、魚を容易に見ることができず、魚を鑑賞するという楽しみを奪われてしまう。
・システムの規模自体があまりにも小さく野菜を収穫する喜びを感じる機会が少ない。
・土台が鋼製であるため錆が発生し劣化が進む。
といった感じです。なので、今回、改めて作り直すことにしました。
Step2
水槽を作る
これまで、使用していた水槽は小さいといってもホームセンターで売っている商品の中では大きなものになります。
なので、これ以上大きな水槽を購入することは少し厳しいと判断しました。
そこで、水槽自体を作ることにしました。
今回も少しでも地熱を利用し水温を安定させたいので、少し掘ってそこに水槽を設置することにしました。
画像は、その掘削完了状況になります。結局根性がなくあまり掘れていません。
画像はレンガで水槽を作っている状況です。
使用する材料はいろいろ悩みましたが、施工の容易さからレンガを使用することに決めました。
本当は、すべてコンクリート造にしたかったのですが、コンクリートを練る量を考えたらゾッとして諦めました。
画像はレンガ積みと同時並行で作業していたコンクリート製の受台?とスペーサーを作成している状況です。
この段階では?と思われるでしょうが、後ほど登場しますので、その段階でご理解いただきたいと思います。
とりあえず、枠はレンガと木で作成しました。そこに強度を高めるため鉄棒(セパを使用)を入れることにしました。
コンクリートを充填している途中の状況になります。
打設?完了になります。
脱型状況になります。
汚いですが、これでひとまず完成になります。
受台?は早速使用します。
両端と真ん中に設置します。固定は、コンクリートボンドを使用しました。
これも、後ほど使用方法がわかりますので、この段階ではスルーしてください。
アクリル板を画像の位置に設置しています。
これも、後ほど使用方法がわかりますので、この段階ではスルーしてください。
先をにらんで、カットアンカーを事前に設置することにしました。
画像は、ボルトとカットアンカーになります。
コンクリートで汚れてもいいように、養生をしておきます。
カットアンカーの設置状況になります。
また、塩ビパイプを利用して、一部空洞を確保しておくようにしています。
側面にも空洞を確保しました。
この空洞は、電気関係の配線を通すために確保しました。
さらにレンガを積み上げた状況になります。
ここで一旦レンガ積みは休憩になります。
見栄えを良くしたかったので、水槽の内側を塗装しました。
おいさんの年代で一部の方はわかると思いますが、俗にいうレイトンカラーにしました。
かみさんにはかなりの不評でした。
念には念をということで、防水も施すことにしました。
使用する防水剤は、画像のとおりスプレータイプにしました。
塗布後になります。
透明なので、代わり映えはしません。
ここからは、スラブの制作になります。
さすがにレンガでは無理なので、型枠を設置し、コンクリートを打設することにしました。
画像は、型枠の設置状況です。同時に、カットアンカーと塩ビパイプも設置しています。
スラブの強度の確保とひび割れ対策としてラス網を設置しました。
ここで、かぶり確保のため以前作成したスペーサーを使用します。
画像はコンクリートの打設後になります。
これで、天板(スラブ)の完成になります。
天板廻りに壁を作ることにしました。
画像は型枠の設置状況になります。
画像は、壁コンクリートの完了後になります。
これで、ほぼ構造物としては完了になります。
画像は型枠として使用した板を加工したものになります。
そこに、2つの大きな穴を開けています。
裏側の画像になります。
次に、画像のとおり、塩ビパイプで枠を作成しています。
画像は、塩ビの枠にネットを取り付けたものになります。
塩ビの枠は右側の水槽に取り付けるものになります。
これは、魚が飛び跳ねて外に出ないための対策として作成しました。
以前、設置した受台?にはまるように大きさは調整しています。
板は水槽の左側に取り付けます。
こちらは、物を上に置くためのスペースとして利用すると同時に魚の飛び出し防止も兼ねるようにしました。
穴は、後ほど装置を取り付けるためのものになります。
画像は、おいさんが砂浜から拾ってきた流木になります。
水槽内を少し飾ろうと思い拾ってきました。
水槽に装飾をしようと思い、タイルを貼り付けることにしました。
画像は、その貼り付け状況になります。
画像は、天板のタイルの貼り付け完了状況になります。
かみさんに、過剰装飾と小言を言われ、一時家庭内の雰囲気が良くなかったことが思い出されます。
ここでやめる訳にはいかないので、かみさんの機嫌を気にしながら、隠れるようにタイル貼りを続行。
なんとか最後までやりきりました。
側面に、コンセントを格納するプラスチックボックスを設置。
以前での経験で、結構まめに水槽に水を補充する作業が必要でした。
そこで、自動的に給水すれば手間が省けると考え、今回はトイレと同様の構造を作ることにしました。
画像は、トイレ用のボールタップになります。
以前取り付けておいたアクリル板に穴を開けます。
そこに先程のボールタップを取り付けます。
外側に状況になります。
これに外水洗の蛇口からのホースを取り付けて完成になります。
本当は、この間にフィルターをかます方が魚さんには良いと思いますが、面倒なので水道と直結しております。
魚さんには、塩素入りの水が供給されますが、そこは我慢してもらいます。
次は水循環用のポンプを設置します。
画像は、おいさんが購入したポンプになります。25Wの能力のポンプです。
アジアの匂いがプンプンする代物です。
箱から出した状況です。
15mmのホースが直接付けられるので便利なポンプでした。
ポンプを設置するための配管状況です。
画像は、天板裏の配管状況になります。
天板裏の配管とポンプの間は、市販のホースを使用することにしました。
ポンプ接続完了の状況になります。
天板上の配管状況になります。
キッチンタイプの水栓を意識して配管しました。
ここでは魚の観賞用に開けておいた壁を塞ぐ作業の状況になります。
使用材料は、厚さ5mmのアクリル板になります。
このサイズになると結構高い値段なのでかみさんにバレないか心配しながら黙って購入。
アクリル板の取り付け状況になります。接着剤で貼り付けました。
アクリル板の取り付け完了状況になります。
やっと水槽らしさが出てきました。
画像は、夏場の水温上昇を抑制するためにファンを取り付けた状況になります。
水面に空気を送ること(気化熱)で水温を下げる仕組みになります。
いよいよ野菜を育てるプランターの設置になります。
画像はベルサイフォンという仕組みで水を循環させる構造になります。
詳しくは検索してください。
取り付け状況の続きになります。
取り付け完了になります。
設置したプランターに瓦チップで満たします。
おいさんの場合は、瓦チップを使用していますが、普通はハイドロボールで充填するようです。
プランターの設置と瓦チップの充填が完了したので、早速ベルサイフォンが機能しているか確認してみました。
無事、天板下のパイプから水が出てきました。この吐出水により、下の水槽内の水中に空気が入るようになります。
水槽の全景になります。
また、風により水が吹き飛ばされないようにするために、プランター内に塩ビパイプを突っ込んでいます。
最後の装備になります。
画像は虫取り器になります。これを水槽に取り付けます。
箱から出した状況になります。
上部にライトが付いており、その光で虫を集め、下部のファンでその虫を吸い込む構造になります。
最後に、最下部のケースの中に虫を貯めるようになっていますが、この最下部の部分は今回使用しません。
画像は虫取り器を水槽に取り付けた状況になります。ただ穴にはめているだけになります。
これで、集まった虫はファンにより水槽内に送られます。この虫たちがお魚の餌になればと期待するばかりです。
特に蚊は絶対に捕らえたいところです。
また、ファンが付いているので、同時に夏場の水温上昇の抑制も図れて、一石二鳥の装置になります。
みなさんは、アクアポニックスというのをご存じでしょうか。
簡単にいうと、野菜と魚を一緒に育てることをいいます。
といってもイメージしにくいと思いますが、水耕栽培であれば少しはイメージできるでしょうか。水耕栽培は、その名のとおり 土を使わず水の循環のみで野菜を育てるシステムになります。野菜の栄養の供給には液体肥料を使用します。この液体肥料を循環する 水に添加し野菜へと供給する仕組みになります。 一方、アクアポニックスは液体肥料の代わりに魚のフンを栄養にして野菜を育てる仕組みになります。
そのアクアポニックスですが、実は少し前から趣味程度に細々と続けていましたが、今回は、そのシステムを一からやり直すことにしました。 なので、その過程を少しづつご紹介していきたいと思います。